メリーさん、もといメリーちゃん

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「ど、どうします?私とつ、付き合うか?それとも、そ、そこのい、い、いかがわしい本の群れを!この窓から捨てても、良いですか!?」 かわいいけど脅迫は脅迫。 冷や汗が吹き出す。 きっと僕が気を失った際にベットの下を見たのだろう。 ………ヤバイ。 ご近所付き合い第一で、近くのオバサンやお母様方に腰低く挨拶をし、時々余り物をもらい経済難の夜貰い物で凌いだ月末。 時には午後の紅茶を一緒に楽しんだ向こう隣の二つ年上で、キレイな言霊未来(コトダマ ミライ)さんとの仲が………!!!! 「喜んでお付き合いさせてもらいます!」 「は、はい!こ、こちらこそ、よ、よろしくお願いします!」 メリーさんはイジワルそうに、嬉しそうに微笑んだ。 イニシアチブどころか、このかわいい少女(実年齢は僕の優に五倍を超えるだろうが……)に尻に敷かれたのだった。 まっ、悪い気はしないかも…。
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