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………翌日。
「で?五十嵐流渡(イガラシ リュウト)さん?何ですの、この子は?」
フルネームで僕を呼ぶ女性。
「言霊さん…、近いです…」
「何か言いました?」
「いえ、なにも……」
今この状況は、修羅場そのもの。
「言霊さんに、はか、関係ないでしょ」
メリーさんは優しく言っているが、昨日のように秘めた恐ろしさを感じる。
修羅場×嫁VS姑みたいな雰囲気だ。
殺伐とした空気になってしまった。
………今更だけど僕の名前は五十嵐流渡(16歳)です。
「まったく!流渡さんの保護者は今は私なんですの……」
『私、メリーさん。今、貴女の肩に乗ってるの』
「キャーーー!!!!!!!!!」
言霊さんが天に召した。
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