三章

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≪お土産≫ 「7回!?すごくハマったんだね!」 「へぇー…それは、かなり乗ったねー。」 遊園地から爺様の家に帰ってきてすぐに兄達に今日の出来事を話している。 巨大絶叫マシーンに一回乗った後に、もう一回乗ろうと皆で列に並ぶのを繰り返し、涼が乗り物酔いをするまで乗ったのだった。 乗りたいと言い出したのは自分だから自業自得。 そんな話に優は驚いた様な反応で、充はちょっと呆れた様子だった。 「スッゴク楽しかったよー今度兄さん達も一緒に行こうね!」 「うん、行こう!」 「うん、だけど、乗り物酔いするまでは乗らないよ。」 涼はその乗り物酔いが未だに続いてて、ソファーに寝転がっている。 「そうだねー乗り物酔いしないように違うのも乗ろう。」 「乗り物じゃないんだけど、お化け屋敷や探検モノがあったな~あれもドキドキして楽しかったよー。」 「お化け屋敷って、病院の?」 「あ~、数日前にTVでやってたのを見たよ。」 「うん、それー雅臣君もそー言ってた。」 絶叫マシーン以外にお化け屋敷やアニメのアトラクションの話しで盛り上がり、お土産屋さんの話しになった時に涼は思い出したようにバッグから缶に入ったお菓子を出してきた。 「明日、皆いるかな?」 「うん、お盆だからたぶんいると思うよ。」 「じゃあコレ、明日のオヤツで皆で食べよう♪」 「クッキーか~久々だー」 「そー言えば最近はあまり食べてなかったな。」 充と優は甘味が苦手ではなく好きだけど、夏と言うこともありアイスやゼリーを食べてることが多い。 優はお土産のクッキー缶を手に取りパッケージの絵を見て、その絵に描かれているアトラクションが気になると言い出した。 そして次の日も涼は母・父・祖父にお土産のクッキーを渡しながらアトラクションの話をすると、母達も行きたいと言い出して次の日に家族で行く事になった。 「お盆休みだって言ってたけど、急に決めちゃって大丈夫なのかな?」 「んー大丈夫なんじゃないかな?」 「爺様に反対できる人物は日本にいないからへーきじゃないかな。」 って事で、涼はまた2日前に慧斗達と遊んだ遊園地に来た。
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