一章

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カラーコンタクト案で眼鏡無しの変装は解決して、涼はドレスを着る事が強制的に決定した。 「兄さん達は何を着るの?」 「決めて無いけど、孝志と踊るから俺はドレスかな?」 「俺はドレスってキャラじゃないし、似合わないからタキシードだよ☆」 「優も十分似合うと思うけどなー。」 「えーーーッ!?俺が似合うなら和也もイケルよ!!和也ドレスなー☆」 「はあ!?何で俺まで!!?」 「和也だったら何色かな?情熱の赤とか☆で、充兄さんは紫!孝志さんが深緑かな?雅臣君は新緑でー葵君はオレンジ!雅矢君はワインレッドかな?涼はー純白♪」 「「「花嫁じゃないんだから、純白は却下!」」」 「んじゃあー桜色かなー。」 「良いねーじゃあー優は青かな。」 和也の一言でその場に居る全員がドレスを着るのでは?と思うくらい衣装の話が脱線していった。 だけど、一応決めておきたかった事は決定している(色も決定?)から、誰もその事には突っこまなかった。 そして話が脱線したまま皆で食堂に行き、ご飯を食べてから解散した。 食堂はもちろん生徒会専用☆ 食堂で兄達と別れ、雅臣とは部屋の前で別れて涼は自室に戻った。 (あれ?慧斗は戻ってないのかな?) 机に鞄を置いて制服から部屋着に着替えながら、何時もリビングのソファーに座っているハズの慧斗の姿が見えなかった事に気が付いた。 制服のポケットから携帯を取り出して、メールが来ていた事に気が付いてメールを見ると、慧斗からだった。 「帰って来ないんだ…。」 慧斗のゴールデン・ウィークの予定聞きたかったなーでも、明日に聞けば良いかと思った。 そして、慧斗が居ないのはちょっと寂しい気持ちではあったけど、今まで変装するためにあまりゆっくり風呂に入れなかったから、今日はゆっくり風呂に入って変装しないで自室に戻った。 充に菊地さんに連絡取ってと言われてた事を思い出して、菊地さんにメールを送ってから涼は早く寝る事にしてベッドに入った。 布団の中で舞踏会のピアノ演奏曲は何にしようかと考えたけど、いつの間にか眠ってしまった。
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