二章

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≪ゴールデン・ウイーク≫ ゴールデン・ウィーク前日の授業が終わった頃に菊池さんが車で校門まで来てくれる事になり、爺様の家に送ってもらう事になった。 翌朝に外での撮影があるけど、撮影イメージに近い場所が爺様の家の庭にあるからと充の提案で、爺様の庭での撮影が決定。 と言う事で、今日は授業が終わったらスグに荷物を取りに寮に戻る為に、朝早くに起きて準備している。 「おはよ、それ、夜にしてなかったか?」 「おはよー、忘れ物が無いか最終チェックー。気になっちゃって。慧斗は明日実家に帰るんだよね?」 「ああ。」 「あ、兄弟の写真撮って見せてねー☆」 「そんなに見たいのか?」 「うん、見たい!すっごく見たい!!だって慧斗に似ているんでしょ?興味あるよー。」 ゴールデン・ウィークの予定を慧斗に聞いた時に、弟と妹がいると聞いた涼は、兄弟は似ているのかと定番の質問をした。 その質問に似ていると慧斗は答えた。 藤原兄弟はあまり似ていないから、似ている兄弟ってどんなのか見てみたくて、写真を見たいと言ったけど、寮にはアルバムは持って来ていないと言う事で、写真を撮って来てねとお願いしてみる事にした。 慧斗もそんなに興味があるのならと了承して、写メで撮ってくれると約束した。 「朝食どうする?」 「あ、トースト余ってるよね?それ、食べちゃおう!」 「ああそうだな。じゃあトースターに入れておく。」 「ありがとう☆」 涼が荷物をまとめてリビングに行くと、慧斗がトーストをテーブルに置いているところだった。
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