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けたたましく鳴り響く音。
眠い目を擦り、手探りで音源をシャットアウト。
―――二度目の騒音。
今度は近くまで寄せてスイッチを押す。
―――三度目の騒音。
朦朧とした意識で時計を……
『………寝過ごしたああァッ!?』
とっさにベッドから飛び降りる。
起床数秒でコンタクト装着、パンを銜えて着替え!
すかさず歯ブラシを片手にドライヤーで寝癖を整える。
パンを食べ終わった直後に歯磨きを開始し、準備完了!
今日もぎりぎり間に合いそう。
『おっせーよ』
『待っててなんて言ってないし』
玄関には幼馴染のコウスケが立っていた。
習慣なんだけどね。
『3回目のアラームから数分でよく準備できるな。お前本当に女か?』
『いつから待ってんのよ』
ストーカーかっ!という言葉をぐっと飲み込む。
『ほら行くぞ』
チャリの荷台に乗ると勢いよく
走っていった。
今日から夏休みまで長いなぁ。
そんなことを考えていた始業式。
毎朝こんなスタンスだった。
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