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「なあ、起きてくれよ」
さっきよりちょっと強めに体を揺すってみる。
「う……ん」
お、起きたか?
「いたた……」
頭を押さえながら半身を起こした女子。うわっ、改めて見ても人形みたいだ。
肩につくぐらいのルビー色の緩い癖のかかった髪と、綺麗な目に……
「何見てるのよ。殺すわよ」
声も綺麗……ん? 今何て?
「もうサイアク……私に拒否権はないわけ?」
独り言? のようだけど……機嫌が悪いようだ。しばらくは話かけないほうがよさそうだな。
「あんたは何度目?」
はて? 何のことだ?
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