俺と貴女、貴方と私

入学後

｢相変わらずモテるな。竜也は。｣

嫌味に言ってくるのは、

西本 零也(ﾆｼﾓﾄ ﾚｲﾔ)

クールな感じのヤツで、CMFを得意ポジションとしている。

まぁ、司令塔タイプの選手で、中学からの付き合いだ。

竜｢うっさい。黙れ。｣

キレ気味に言うと、

はいはい、と呆れる素振りを見せながら、自分の練習メニューをこなしにいった。

ここのサッカー部の練習は、土日以外は自分たちで考えた練習メニューをこなすのだ。

だからといって、手を抜くヤツなんていない。

このチームは、県でトップ争いに参加する位のレベルだからだ。

そのなかで、俺と零也は今度の試合でスタメン。
恭二はベンチだ。