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「あ、やべ」
俺が思わず口をふさいだ
時にはもう既に時遅し
オタク共に若干囲まれていた
恐る恐る目の前にいる
ゆっこの恰好した中島の顔を
見ると笑ってるけど、
その目は怒りに満ちていた
「と、とりあえず逃げるぞ」
俺は中島の手を引いて
だんだんと増えていく
オタク達の群衆をすり抜けた
でも、ゆっこの存在に
気付く奴が中にはいるわけで
「あ、ゆっこ!
あそこにゆっこいる!」
思惑通り俺たちは
あり得ない数のオタクに
追いかけられるはめに
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