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現在、青春の門出の高校の入学式真っ最中。
まだ見ぬ高校生活に想いを馳せていたため、残念ながら校長の挨拶やらPTA会長の祝辞やらは一言一句全て聞き流してしまった。
せめて、校長の名前くらいは拝聴しておくべきだったか。
まあ、さして重要性を伴わない懸念なので、どうでもいいやと思考放棄。
つまらぬ長話に意識を割く余裕など、現在の僕にはなかった。
担任とおぼしき女性教師に促され、これから一年間世話になる教室に向かうため席を立つ。
名前も知らないクラスメイトと共にぞろぞろと列を成して教室へと行進。
今後の青春ライフへの期待値に比例して、僕の足並みも力強くなっていく。
やはり新しい環境というのは新鮮だ。
不安以上に、ワクワク感の高まりが抑えられない。
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