寝付け無い夜

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私がまだ幼少の頃の話です、 木造2階建ての古びた一軒家に 父と祖母と兄二人と私 5人で暮らして居ました そして寝る時は 私と祖母が一階で 父と兄二人は2階で 別々に寝ていました 私と祖母が寝る部屋には 祖父の眠る仏壇が置いてあり、 何時も仏壇の扉は開いて 私を見ている様な気がしていました、 夜中に目が覚めると 必ず仏壇を見てしまい 何となく怖い感じを受けました、 その日は 中々寝付け無くて、 仏壇を見るのも少し怖くて 祖母が眠っている間に 仏壇の扉を閉め 布団に潜って眠くなるのを待っていました そうしているうちに 段々息苦しくなり 布団から顔を出して 空気を吸って 仏壇を見ました、 すると ハッ! 仏壇の扉が全開に開き 何時より 完全に開いていました。 仏壇の扉は両開きで 更に扉が二つに折れる作りでした その扉が完全に二つ折れになり 開いていました、 誰が開けたのか? 布団に潜っている時 誰も仏壇を触る気配も無かったのに? 何故? 私はただ不思議な気持ちと怖い気持ちで もう一度布団に潜って 眠りました よく朝、 目が覚めて、仏壇を見ると 扉は閉まっていました、 昨夜の出来事はなんだったのか?
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