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口腔内の愛撫に、二人の唾液が溢れる。
口の端から零れる。
「ぅ…ん…」
抵抗のかいなく、固形物は喉を通過した。
秋田の唇が糸を引いて離れる。
「な…にを…」
飲ませた、と肩で息をする白藤に秋田が言った。
「すぐ解るよ。楽しんで、ね?」
いつもの彼ではない。
彼が纏う冷たい空気に、ゾクリと身体に寒気が走った。
「ふじ…み…?」
「何?」
「俺…何かした?」
静かに首を横に振る。
「じゃあ…」
「俺が気に食わないだけ。」
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