第6話

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口腔内の愛撫に、二人の唾液が溢れる。 口の端から零れる。 「ぅ…ん…」 抵抗のかいなく、固形物は喉を通過した。 秋田の唇が糸を引いて離れる。 「な…にを…」 飲ませた、と肩で息をする白藤に秋田が言った。 「すぐ解るよ。楽しんで、ね?」 いつもの彼ではない。 彼が纏う冷たい空気に、ゾクリと身体に寒気が走った。 「ふじ…み…?」 「何?」 「俺…何かした?」 静かに首を横に振る。 「じゃあ…」 「俺が気に食わないだけ。」
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