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奥ノ宮薗(おくのみやぞの)大学一回生の二人、秋田藤巳(あきた ふじみ)と白藤亮介(しらふじ りょうすけ)が付き合い初めてから、気恥ずかしさもなくなった頃、お互いに相談した上で、一応の功労者であるサークルの友人、出羽澤藤一(でわざわ ふじいち)に報告していた。
「おー、おめでとう!」
夏休み後半、平日の櫻田駅近くのファストフード店。
くえない友人は、アイスコーヒーを飲みながら、例に漏れず想像通りの言葉を返した。
「ってことは、白藤クンは薬を使ったわけだ?」
ニヤリと笑う出羽澤。
「なっ!?どうでもいいだろっ!?」
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