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秋田の愛撫は、いつも優しい。
壊れ物に触れるかの様に、慈しみながら自分を愛してくれる。
彼の手は、暖かい。
でも今は、酷く冷たかった。
手が、ではない。
空気、視線、感情…言葉では説明できない全てが。
「やだ…」
誰か、知らない人に触れられているようで気味が悪い。
肌が粟立ち、全身が彼を拒絶する。
「やだっ!」
抵抗しかけた次の瞬間、そっと触れられていた胸の突起が捻り上げられた。
「ぃあぁ!」
痛みと快楽が、同時に白藤を襲う。
雄がピクリと反応し、先走りがとろりと零れた。
「薬が効いてきたのかな?気持ちよくなってきた?」
零れた蜜を指で掬って、雄の先端な塗り付ける。
「ひぁっ…先、やだぁっ…」
敏感な先端を攻められ、声が上ずる。
身体が熱い。
「気持ちいいんだろ?あぁ、痛い方がいい?」
雄をぎゅっと握ると、細い腰がびくりと跳ねた。
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