第1話

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真っ赤になって言う当たりが、擦れてなくてかわいい、と秋田は思う。 慣れていないくせに慣れている振りをするのが上手いはずの彼が、自分の事となると、まるで何も知らない初心な少女のようになる。 「まぁまぁ、詳しいこと教えてよ。」 「誰が教えるか!」 真っ赤になって出羽澤を怒鳴りつけると、白藤は一人、店を出て行ってしまった。
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