束縛愛のススメ

第３話

それから三ヶ月、幾度となく身体を重ねたがその薬を使うことはなかった。
ただ、身体を重ねるごとに心のどこかに一つのことが引っ掛かる。

―慣れ―

あの日から、襲われて繋がった時から気になっていた。
白藤の昔の彼氏や彼女について、詮索するような事はしたくない。
それでも独占欲とでもいうのか、黒い感情が秋田の中で渦巻く。

過去の事は知らない。
知らなくてもいい。

そう思いたい上辺の自分。

本当は彼のすべてを知って自分だけのものにしてしまいたい欲望。