#.1プロローグ

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曇天の下、この街は活気と笑顔に溢れていた。 市に並ぶ品々は多種多様でこの街の物流が大陸中に伸びているのがわかる。 さらには建ち並ぶ民家も様々な様式、技法のものが混在し 初めて訪れた人々には風変わりな装いを感じさせるだろう。 【合併連鎖の街 イクトナ】 一つでは食いつぶされてしまうような小国や敗戦国に難民や逃げ出した奴隷などの一切合切の弱者が集まり構成された街。 だからこそ治安は最悪、軽犯罪なんて道端に捨てられた空き缶よりも見かけるし、新聞にのるよな犯罪も一日で大事典が作れるほど起きている。 でもやはり、この街は活気と笑顔に溢れていた。 だって彼らは自らそれを望んだのだから… なんのルールもない本当の意味の自由を。
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