図書館防衛戦

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「ちょ、ちょっと! 改造って…何するのよ!?」   アリスが慌ててパチュリーに聞く   「ふ…ふふふ… 本を盗まれた回数は… もう覚えてないわ…」   なにやら一人で立ち尽くしたままぶつぶつと独り言を呟き始めるパチュリー   「…パチュリー?」   「…大丈夫か?」   にとりとアリスが心配そうにパチュリーへ話しかける   「今度こそ阻止してみせるわ!!」   その瞳には異状なまでの決意が溢れていた   「レモンティーです…どうぞ」   いつの間にか 【紅魔館のメイド】 十六夜咲夜 がトレイに紅茶を運んできた   「あ、ありがとう…」   「胡瓜ティーってないのかな…」   胡瓜ティー…にとりの返答にちょっと戸惑う二人であった アリスが気を取り直し咲夜にパチュリーの事を聞きだす   「先日、またやられたんですよ…」   どうやらつい最近、本を盗まれたようであった   「あー…お気の毒ね… でも、よく改造の許可を貴女の主人が出したわね」   その答えに咲夜の顔が曇る   「実は…この前の侵入の再… 紅魔館総員、全力で迎え撃ったのですが…」   どうやら、全員で魔理沙を迎撃したのだが…返り討ちにあってしまったようである   「最近の魔理沙は場数を踏んで強くなっていて…」   「由々しき事態ね…」   「それに、レミィときたら… 霊夢に執着するあまり少し腕が落ちたような気がするのよ」   その一言を言い放ったとたん 大図書館の扉付近で『ごんっ』と何かに頭をぶつけるような音が聞こえた   「パ、パチュリー様 ちょっと失礼しますね…!」   何かを感じ取ったのか慌てて大図書館を出て行く咲夜   …きのせいか 泣き声が聞こえた気がする
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