集いし神々

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孝は立ち上がると悠子の方へと歩いて行き気を失い眠る悠子の横に座る 「ワリィ……」 そう言うと眠る悠子の頭を優しく撫でる嘉穂はそれを見ると何か決心したかの様に頷き、孝の前に立ち力強く言った。 「私決めた!! 私には孝達みたいな力は無いけどさ私片瀬さんを守る!!」 「どうしたんだいきなり?」 「片瀬さんは私を許してくれただから!!」 その決意に呼応するかのように嘉穂の左手の甲が突然激しく輝き月のタトゥーが現れたと同時に嘉穂の右手には弓が現れた。 「な、何これ?」 「アルテミス」 「悠子!! 大丈夫かよ!!」 悠子は小さく頷く 「月の女神アルテミス……アテナを護る女神ね綺麗な貴女にピッタリ」 悠子は嘉穂に微笑む。 離れた所にいた秋は神宝の具現化を目の当たりにして完全に頭の中が混乱してしまい頭を抑えながら言った。 「もう理解しきれないから……私この悪ガキ連れてかなきゃいけないし、孝!!」 「な、何?」 「あんた達さっさと退散しなさい、この事はまた後日聞くから。私はなんにも見て無いって事」 「さすが、俺の姉貴だよ」 秋は孝に片手を上げて返答する。 「悠子、そう言う事なんだけど立てるか?」 「まだ身体が痺れてる……ごめんなさい。」 「気にすんな、少し俺の背中で我慢してくれよ?」 悠子は頷く。 孝はそれを確認すると悠子をおぶると 「誰かさ俺のロードレーサーと悠子の鞄持って来てくんねぇか?」 その言葉を受けた智哉がロードレーサーを嘉穂が鞄を持つと一同は秋に礼を言い足早に神社の裏にある抜け道からその場を退散した。
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