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2人は通学路を逆走しながら笑っていた
「ハハあいつスッゲェ悔しそうな声出してたな」
「そうね」
「楽しいか?」
「いきなりなに? どうしたの?」
「俺は今スッゲェ楽しいよ悠子とこやって一緒いんのが」
悠子は返答はしなかったが孝の肩をギュッと握り締めた
「そだ今から神社行くけどいい?」
「神社?」
「そ、神社さっき話した記憶の話しなんだけどまだ続きがあっーー」
孝がそこまで話した時だった背後からパトカーのサイレンが聞こえた。
「やっべ」
スピーカーから女性の声が響く
「前のロードレーサー止まりなさーい! 孝! あんたに言ってんだからね!」
孝は言われたとおりに停止する事にし、停止すると悠子は慌て降りた
その数秒後にパトカーが前方で停車する
そのパトカーから女性と男性がニヤニヤしながら降りて来て孝達の前に仁王立ちする。
「なに?秋姉」
女性警官の名前は
秋山 秋 (アキヤマアキ)
孝の親戚でよき理解者でもある。
「なに? じゃないっ! なに堂々とニケツしながら学校フケてんのよあんたは? しかも女連れって見逃せって言われても無理だって」
「今に始まったワケじゃねぇし見逃せ」
「お前!!!!」
男性警官がそこまで言うと秋は素早く警棒を伸ばし喉元に突きつけた
「あんたは黙ってなさいってか車乗ってたらいいから」
そう言うと秋は男性警官に向かってあっちに行けと手をプラプラさせると男性警官は渋々肩を落としながら車へと戻って行った
「いいのかよ? んな事言っちまって?」
「だーいじょぶ大丈夫、あいつ私の犬みたいなもんだから気にしないの」
その言葉に悠子は困惑した
「い、犬?」
「そ、犬よ」
「昼間っからなに学生にいかがわしい事を警官が吹き込んでんだよ」
「あら? あんた達も十分いかがわしいわよ、朝からニケツで通学路逆走して何朝からホテルでも行こうって?」
「ち、違う!!」
悠子は顔を真っ赤にして必死になりながら否定した
秋はそれを嬉しそうに見ている
孝はもはや呆れて溜め息だけをついていた
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