日常

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秋はため息を漏らした後真剣な表情で話し始める 「まぁ冗談抜きで少し話しましょうかね」 いきなり真面目なおもむきになった秋に対して悠子は息を呑んだ 「あんた達ね学校が嫌なのは悪いとは言わないし勉強しろなんて私は強要もしない、けど学校抜け出してくるならそれなりのちゃんとした理由を聞かせて」 孝も真剣な表情になる 「学校が嫌とかじゃねぇ、勉強はちゃんとやるべき量はやってる。 今こいつとこうして学校フケてんのは秋姉にもまだ上手くは説明出来ないけどどうしても確かめたい事があるんだ」 「それは今すぐじゃ無いと駄目なの? 学校フケてまで確かめるべき事?」 孝は秋の目を真っ直ぐ見つめながら力強く頷く。 それを見た秋はにこやかに笑うと孝を力いっぱい抱きしめて言った 「あんたがそこまで言うなら私は何も見て無いって事にしたげる。 でもねお願いだからあんたは私の前から消えないで。 おじさんやおばさんみたいに……」 「秋姉……大丈夫だよ」 その言葉を聞くと秋は孝から離れる 「んじゃま行ってよし!!」 「あんがとな」 「気にしないで。さ、ささっと行きなさいな」 孝は頷くとロードレーサーに跨り悠子を呼んだがそれを秋が制止した 「ちょいまち! 流石に警官の目の前でニケツは止めてくんない?」 「あ!ごめんなさい。 私歩きますから」 「よろしい。ほら孝あんたも彼女だけ歩かせないの!!」 「か、彼女じゃ無い!!」 「えっ?そなの?」 孝は呆れながら頷くとロードレーサーを降りた 「何を早とちってんだよ……まぁいいや悠子行こう」 悠子は頷くと秋に一礼をして孝とゆっくり歩きだした。 秋はその光景をみながら満足げにパトカーへと戻って行く。 秋が乗り込んだ後すぐにパトカーは走り出し街の方へと消えて行った。 二人はそれを見つめながら神社へと向かいゆっくりと歩く
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