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"私"は隣の席にいる先輩に恋しはじめてる。 普段、先輩はバイク通勤だけど、雨だと徒歩らしく、二人で一緒に帰ったりする。 だから"私"は、先輩に出会ってからずっと、雨の日が楽しみなんだ。 今日はお昼すぎから空模様が怪しくて、密かに胸をはずませてたのだけど、結局雨は降らなかった。 小さく空を睨みつけながら、―今日も先輩と話せなかったな…と肩を落とす。 輩の前だと、緊張して何も話せなくなってしまう。 少し話そうものなら、舞い上がってしまって、おかしなことを口走ってしまう。 アラサーなのに、中学生みたいだと、苦笑いする。
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