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「俺達の関係。瑠樺さん、他に相手ちゃんと居るんだし」
「だから?」
何処までも興味無さそうな声で答えられれば、俺ばっか必死みたいで。
溢れ出そうな涙を堪えるのに大変だった。
「だからセフレみたいな関係を止めようって」
「あっそ、勝手にすれば」
俺帰るから、ってそう言い残して瑠樺さんは寝室を出て行った。
それだけ…。
ただ俺が馬鹿みたいで、恋人気分でいた俺が虚しくて涙なんか止まっていた。
―――――1ヶ月後。
瑠樺さんから誘われる事はなくなった。
と同時に声すらかけられる事もなくなった。
仕事の話で何かあれば、それはメンバーを通して俺に伝えられるようになった。
ただ時々、視線だけ。
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