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「黄泉」
「ん?何、咲人」
いつものスタジオ練習。
でも声をかけてきた咲人の顔はどこか不安げだった。
「どうしたの、咲人」
「どうしたのはこっちだよ、瑠樺さんと黄泉何かあったの?」
「何もないよ」
消えてしまいたかった。
普通にしていたはずなのに、何処がおかしかったか判らない。
咲人や柩や新弥は知らなかったから。
俺と瑠樺さんの関係を。
知られたくはなかった、初めて誘ったのは俺だったから…。
「そう?なら何でお互い見てばっかで話し掛けないの?」
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