16人が本棚に入れています
本棚に追加
「あの……女上君、これ…」
私は恐る恐る、自分の身の丈に合わないパジャマを指差した。
「それ?姉貴のパジャマだけど?」
「私………自分で着たの?」
「まさか、着替えさせたんだよ」
その瞬間、自分の顔が火がでるくらい熱くなった。
み、み、み、見られたの!?私の裸を!?
単純に見られたことと貧相な体を見られたとゆうダブルパンチを喰らい、涙がでてきた。
「ぐす………」
「えっ!?おいおい響、お前勘違いしてるって!」
「………勘違い…?」
「着替えさせたのは姉貴だ、俺じゃない!」
「そうなの……?」
「当たり前だろ」
なんだか女上君が必死で、そんな姿が可愛かくて、思わず吹いてしまった。
「なんだぁ、良かったぁ」
私が手の甲で涙を拭い、えへへ、と笑うと女上君は安堵の表情を浮かべた。
私も安心したせいで、お腹がグ~と鳴った。
「ははは、飯あるから来いよ」
私は女上君の背中を追い、部屋から出た。
最初のコメントを投稿しよう!