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リビングへ入るとハンバーグの良い匂いに包まれる。
「ふわぁ~、これ女上君が作ったの?」
「まぁな」
女上君は少し照れくさそうに鼻の頭を掻いた。
でも朝ご飯やお昼ご飯にハンバーグ?
私は壁に掛かっている時計を確認した。
「えぇ!?もう6時!?」
確かにさっき外見た時は明るかったはずなのに……………って夏だし、明るくてもおかしくないよね。
「時間の感覚狂ってるのかもな、とりあえず飯でも食えよ」
「う、うん」
女上君の笑顔ってなんかいいなぁ………幸せ色ってゆうかさ……なんかちょっとだけ見とれちゃった。
「どうかした?」
「ううん、なんでもないよ」
女上君に促されてダイニングテーブルに座ると、私と女上君の他にもう1人分用意されていた。
「お姉さんの分?」
「おう、もうすぐ帰ってくると思うから、先に食ってようぜ?」
「う、うん…………それより親はいないの?」
「実家にいるよ、俺と姉貴はここで2人暮らししてんだよ」
「そうなんだ」
たぶんお姉さんの収入と女上君のバイト代で家賃を払ってるんだろうな、じゃなきゃこんな良い部屋住めないだろうし。
「ま、とにかく食おうぜ?」
「う、うん」
2人でいただきます、と合掌して、食べようかとゆうところでピンポーンと呼び鈴が鳴った。
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