†亜紀†

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その時の自分を思い出して亜紀は微笑んだ。 あの時は自分の感情をさらけ出していたなぁ。 泣いて喚いて怒鳴ってみても何も変わらなかった。 寛は優しく接してくれるが二人の関係はずっと平行線だった。 寛に一緒になる気があるのかないのかぐらい何年もつきあっていればわかってくる… でも多分寛といるかぎり、頭が割りきっていても心が割り切れることはないだろう。 いっそ寛の方から離れてくれればいいのに。 彼はそんなことしてくれないだろう。 だってずるい人なんだから…。
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