哀しみの泉

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哀しみの泉

side;孝明 7/28 僕は普通の高校生だと思っている、少なくとも僕は思っている。 周りの人たちがどう思っているかなんて、僕には関係ない。 「孝明ー 孝明ー」 女の人の声が聞こえる、僕の家には誰にもいないはずだ。 それなのに、女性の声が寝ぼけ丸子の僕の耳にその声だけが聞こえる。 「だ、誰」 全然誰だかわからない、聞いたこともない声。 「孝明。。私の事しらないの? 私は孝明の事知ってるよ」 えっ やっぱり知らない人みたいだ、そうだ 知るわけがない。 中学卒業して三ヶ月、東京に単身で引っ越してきた物の僕は学校には通っていない、通信制だからスクリーングをしなくても良いから行っていない。 じゃあ何で東京に一人で来たのかって? ただ、帝人に影響されただけなんだけど、、帝人っていうのは某ラノベの主人公だ。 そ、そうだよ。 俺はただのヲタクだよ、いや そんなのは今どうだって良い。 この女性は誰か、いや どうやってこの女性は部屋に入って来たかの方が問題なんだ。 部屋の鍵だってちゃんとしめたはずだ、寝る前に何回も確認した。 バイトから疲れて帰って来ても、心配だから何回も確認してる。 じゃあ、この女性はどうやって入ってきたんだ。 5秒間くらいでこの事がかけ巡っていた。
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