0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
哀しみの泉
side;孝明
7/28
僕は普通の高校生だと思っている、少なくとも僕は思っている。
周りの人たちがどう思っているかなんて、僕には関係ない。
「孝明ー 孝明ー」
女の人の声が聞こえる、僕の家には誰にもいないはずだ。
それなのに、女性の声が寝ぼけ丸子の僕の耳にその声だけが聞こえる。
「だ、誰」
全然誰だかわからない、聞いたこともない声。
「孝明。。私の事しらないの? 私は孝明の事知ってるよ」
えっ やっぱり知らない人みたいだ、そうだ 知るわけがない。
中学卒業して三ヶ月、東京に単身で引っ越してきた物の僕は学校には通っていない、通信制だからスクリーングをしなくても良いから行っていない。
じゃあ何で東京に一人で来たのかって?
ただ、帝人に影響されただけなんだけど、、帝人っていうのは某ラノベの主人公だ。
そ、そうだよ。
俺はただのヲタクだよ、いや そんなのは今どうだって良い。
この女性は誰か、いや どうやってこの女性は部屋に入って来たかの方が問題なんだ。
部屋の鍵だってちゃんとしめたはずだ、寝る前に何回も確認した。
バイトから疲れて帰って来ても、心配だから何回も確認してる。
じゃあ、この女性はどうやって入ってきたんだ。
5秒間くらいでこの事がかけ巡っていた。
最初のコメントを投稿しよう!