僕は執事

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「貴方達はお嬢様にふさわしい御学友では無いと思われますので失礼しますね。」 そう言って僕は素早くお嬢様の後ろに回るとお嬢様を抱き上げた。 「失礼します。お嬢様。逃げます。」 お嬢様は黙って頷いた。 僕はお嬢様を抱き上げたまま素早い動きで男達を次々と交わして走った。 床だけでなく壁も使って速い速度で逃げる。 男達を完全に振り切り寮へと逃げ込むとそっと降ろした。 お嬢様は何も無かったように歩き出す。 そう。いつもの事なのだ。 僕はお嬢様が歩くのを阻害させないようにエレベーターを呼んだり部屋のドアを開けたりする。
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