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教室に入って周囲を見渡す。
僕はお嬢様の後ろの席。
お嬢様は窓際か・・・・最悪だな。
色々仕掛けが必要か。
今夜は眠れそうにないな。
僕はお嬢様が席に座る時に椅子を引く。
無言で腰を降ろすお嬢様。
周囲で半数近くが驚いた表情をしている。
そうか。
このクラスは持ち上がりが少ないようだ。
中等部からの持ち上がり組は知ってるので当然のように僕を無視する。
当然だ。僕は唯の執事なのだから。
ここ聖華学園には多くの上流階級や金持ちの通う学園なのだ。
後ろ盾の無いものは価値も無いに等しいらしい。
僕はお嬢様以外には何も必要無いから他はどうでもいい。
だから回りが僕をどう思うかなんて関係ないんだ。
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