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「Rをこのまま、何もせずに見ていて欲しいのです。」
「何もしない?」
「そうです。
ただ待っていれば1ヶ月で枯れるのです。」
「枯れる…」
「果実になった後、おそらく夜だと思いますが、種を吐き出すでしょう。
今までがそうでしたから。」
「ちょっと待ってくれ。
今までってどうゆう事だ。
君が言うRってのは、地球上のどこにも無いんだぞ。」
野田は男に詰め寄った。
「Rは、地球の物じゃないのは野田先生も分かってるんでしょ。
地球外から来たのだろうとも想像していた。
違いますか?」
「確かに、それが一番つじつまが合う。」
「1月ほど前に流星群が地球に接近したのをご存知でしょう?
実はあの時にRが地球上に降り落ちたとしたら……
どうです。」
男は、ニヤリと笑った。
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