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男が言うには、Rと呼ぶ植物が流星群に乗って地球上に飛来、その後地球の環境に順応して発芽したと言うのだ。 「あなたの言う事は分かりましたが、なぜそんな事を知っているんですか? デタラメじゃないのか。」 素直な疑問である。 そんな事が分かっていれば、右往左往している現在の状況が馬鹿らしい。 「それは、半年もすれば分かる事ですよ。 おそらくNASAでもある程度の状況を掴んでいるはずです。 現在は、裏付け作業でもしてるのでしょう。 」 「そんな話信じられるか!」 「信じられないのは分かります。 しかし、それはいずれ分かる事です。」 「何者か分からない男の言う事を信じろってのが無理な話だろ。 違うか?」 「確かにそうですね。 しかし、これは事実です。 またお会い出来る事を楽しみにしていますよ。」 そう言い残すと男は部屋から出て行った。 野田は慌てて追い掛けたが、部屋から出た時には姿は無かった。 忽然と消えた様に…
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