暗の事

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新兵衛と話している内に、煉次郎はいつの間にか目的地に着いていた。 「お、いかん。いつの間にか戻って来ていたのかのう。」 話し方の白々しさから言って恐らく最初から此のつもりだったのだろう。 「武市先生。戻りもした。手土産がありもんす。」 私は手土産か… 内心そう思いながらも、自然と武市半平太の元へと足は動いていた。
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