お正月

6/30
前へ
/2148ページ
次へ
××××年最後、 というのは、 すごく神秘的だった。 私たちは興奮しながら、 手を繋いで、 雪の積もった森の中を 駆けずり回って いい場所をさがした。 来年は ママが迎えに来てくれるかな、と 私は思った。 きっと来てくれる。 そう思いたかった。 でも私は、 信じてはいなかった。
/2148ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2925人が本棚に入れています
本棚に追加