お正月

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私は、 泣きたくなかった。 一度でも泣いたら 終りだという気がしていた。 きんちゃんが泣かせた。 私はきんちゃんが 嫌になった。 その時急に、 その時だけ、 きんちゃんが大嫌いになった。 泣いたって、 きんちゃんは、すべてを 受け止めてくれる訳じゃない。 夜になれば、私はひとりだ。 きんちゃんはみんなの親がわりで、 私だけのママじゃない。 そう思って、 私はずっと、 甘えずにきたのだった。
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