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私は、
泣きたくなかった。
一度でも泣いたら
終りだという気がしていた。
きんちゃんが泣かせた。
私はきんちゃんが
嫌になった。
その時急に、
その時だけ、
きんちゃんが大嫌いになった。
泣いたって、
きんちゃんは、すべてを
受け止めてくれる訳じゃない。
夜になれば、私はひとりだ。
きんちゃんはみんなの親がわりで、
私だけのママじゃない。
そう思って、
私はずっと、
甘えずにきたのだった。
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