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「メイ先輩っ」
涙目の後輩が駆け寄ってきた。
「ご卒業おめでとうございます」
2年間、寮で同じ部屋だった、
ハンドボール部の翔子だった。
「メイせんぱあい」
そのまま泣き出す。
「もう部屋に帰ってもメイ先輩がいないなんて…」
メイは笑いながら翔子の肩を叩いた。
明日にはそんな涙は忘れて、
1ヶ月もすれば新しい後輩が入ってきて、
翔子も楽しんでることだろう。
ころころ表情が変わる、
かわいい後輩だった。
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