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『よし、メイ
寝ようか』
雄也くんは
空になった桶を
タンクの蓋の上に
逆さにした。
『いま、なにをしたの?』
私は雄也くんを見上げた。
『ん?
…、雪を水に入れるとさ、
面白いだろ??』
雄也くんから水に入る雪は絶対見えないのに、雄也くんはそんなことを言った。
『もう、仕事おしまい?』
『ああ、そうだよ
メイもう眠いだろ』
『雄也くんも
寝るの?』
『寝るよ』
あの時雄也くんが何をしたのか、私は今でもわからない。
何か別なことをしようとしたけど、私が行ったから止めたとかもしれないし、
テンパっていたのかもしれないと思う。
どっちにしろ、それは雄也くんにしかわからない。
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