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私はその時の雄也くんの顔を
きっと一生
忘れないだろう。
雄也くんは
泣き出しそうな顔をしていた。
私は、雄也くんが
嘘を言っていると分かった。
雄也くんが言ったことは、
ほんとにそう思っているんじゃなくて
雄也くんの願いなんだと分かった。
大好きなママの顔が
頭に浮かんだ。
私をおいてきぼりにしても
俊孝ばっかり気にしても
私はママを
嫌いになんかなれなかった。
私は頷いた。
きかなければよかった。何も言わなければ良かった。
涙が
頬を流れたのが
分かった。
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