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「まさか!おい怜!」
陽介が叫ぶ
「…陽介、こんな僕を友と呼んでくれるかい?」
「あ…ああ!当然だ!」
「そうか…アリガトウ、康平によろしく伝えてくれ」
怜は両手を突き出した
「おい!お前、死ぬ気じゃ…それにこんなんしても意味なんか!」
怜はそんな陽介の声を無視した
「最後は、康平達の友達として!」
『その覚悟気に入った』
「はぁあ゛ああ!!」
怜の機械の両手から、光が集まる
『だが、覚悟だけじゃ、どうにもならんよ』
一瞬で、レイブンは怜の目の前にいた
風を斬る音
怜の左手が胴体と離れた
「ぐ…!」
『機械になりてまだ人としてありたいか』
黒い残像を残しながら、レイブンは剣を振るう
右手が斬られる
『ならば、その痛みで、人を感じていろ』
最後にレイブンは怜を蹴り飛ばした
なすすべなく吹き飛ぶ怜
壁にぶつかり、そのまま崩れ落ちた
『ああ…最後に、康平はお前を死なせたくないとよ』
その言葉が怜の耳に届いたかは、わからなかった…
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