序章

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暫くして目的の駅に到着する 数人の男に連れられて 痴漢をしたと思われる中年の男が連行されていくのを見送り 僕はまた溜め息を零した。 学校 退屈の元として代表的な日常事項 退屈な授業を受け 興味のない教師の昔話を聞き流し 運動関連は見学 他愛もない同級生との会話 何もかもが億劫で 退屈で 消えてしまいたかった 「こんな世界――」 駅のホームから出て通学路へと差し掛かる 僕が通う学校の制服を来た生徒が幾人も見られる 日常的光景 その中にひとつだけ 見慣れないものがあった
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