風邪引きさん

3/6
638人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
「ありがと、グレン」 「いいえ。多分ミオさん熱で動けないと思ったので・・・せめて看病くらいはと思って学校抜け出しちゃいました」 ふふ、と軽く笑って答えるグレンに申し訳なくなる。 ・・・あたしばっかりグレンに色々してもらってばっかり。あたしあまのじゃくだから中々素直になれない。 「・・・ごめん。心配かけて。迷惑ばっかかけてるわよね、あたし」 「ミオさん・・・ そんな事無いですよ?僕がしたくてしてるんですから。」 優しく笑ってグレンはあたしの頭を撫でてくれた。大きくて暖かい手。 落ち着くなぁ・・・ 「グレン・・・もっと撫でて・・・」 うにゅぅ・・・恥ずかしいけど・・・でも、グレンの手の温もりがすごく心地いい。離れてほしくないよ・・・ 「はい♪もちろん♪」 「・・・っ///」 しばらくあたしを撫でていたグレンだけど、離れてしまう。 あ・・・もぅ終わりなんだ-----・・・ 「ミオさん?お粥食べないと冷めちゃいますよ?」 「・・・ふぇ・・・?あ、お粥ね///;」 そーだった・・・ あたし、グレンにお粥頼んでたんだっけ・・; 「じゃ、お粥ちょうだい」 「・・・ヤです」 をい。 「・・・なんで」 「僕が食べさしてあげます♪♪」 やっぱし・・・ でも、こーなったグレンは頑ななのよね・・・ 「・・・恥ずかしいからイヤ」 「照れちゃって♪可愛いですよ?」 「なっっ//」 あぅ・・・ 全く、こいつの求愛は唐突すぎて対処しきれない・・・/// あたしは恥ずかしくなり、グレンから目を逸らしてしまう。 「おや、ミオさん顔が真っ赤ですよ?」 熱が上がっちゃいましたか? とグレンはあたしの額に自分の額をくっつけた。うひゃぁぁぁ//!ンなことされたら尚更混乱しちゃう・・・// 「そ、そう!熱よ!熱のせいなのよっ!だからそーいう事しないでっ」 「クスクス・・・ はいはい。」 う、うみゅぅ、こいつ絶対わかってて遊んでる・・;楽しそーに笑ってるのがその証拠・・・; 「な、ならもーいーわ・・・///あ、あたしはね、寝るわっ」 あたしはばさっと毛布を被ると寝たふりをする。 「・・・ミオさんっvVこっち見てください♪♪」 グ、グレンーーー///! ・
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!