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「ありがと、グレン」
「いいえ。多分ミオさん熱で動けないと思ったので・・・せめて看病くらいはと思って学校抜け出しちゃいました」
ふふ、と軽く笑って答えるグレンに申し訳なくなる。
・・・あたしばっかりグレンに色々してもらってばっかり。あたしあまのじゃくだから中々素直になれない。
「・・・ごめん。心配かけて。迷惑ばっかかけてるわよね、あたし」
「ミオさん・・・
そんな事無いですよ?僕がしたくてしてるんですから。」
優しく笑ってグレンはあたしの頭を撫でてくれた。大きくて暖かい手。
落ち着くなぁ・・・
「グレン・・・もっと撫でて・・・」
うにゅぅ・・・恥ずかしいけど・・・でも、グレンの手の温もりがすごく心地いい。離れてほしくないよ・・・
「はい♪もちろん♪」
「・・・っ///」
しばらくあたしを撫でていたグレンだけど、離れてしまう。
あ・・・もぅ終わりなんだ-----・・・
「ミオさん?お粥食べないと冷めちゃいますよ?」
「・・・ふぇ・・・?あ、お粥ね///;」
そーだった・・・
あたし、グレンにお粥頼んでたんだっけ・・;
「じゃ、お粥ちょうだい」
「・・・ヤです」
をい。
「・・・なんで」
「僕が食べさしてあげます♪♪」
やっぱし・・・
でも、こーなったグレンは頑ななのよね・・・
「・・・恥ずかしいからイヤ」
「照れちゃって♪可愛いですよ?」
「なっっ//」
あぅ・・・
全く、こいつの求愛は唐突すぎて対処しきれない・・・///
あたしは恥ずかしくなり、グレンから目を逸らしてしまう。
「おや、ミオさん顔が真っ赤ですよ?」
熱が上がっちゃいましたか?
とグレンはあたしの額に自分の額をくっつけた。うひゃぁぁぁ//!ンなことされたら尚更混乱しちゃう・・・//
「そ、そう!熱よ!熱のせいなのよっ!だからそーいう事しないでっ」
「クスクス・・・
はいはい。」
う、うみゅぅ、こいつ絶対わかってて遊んでる・・;楽しそーに笑ってるのがその証拠・・・;
「な、ならもーいーわ・・・///あ、あたしはね、寝るわっ」
あたしはばさっと毛布を被ると寝たふりをする。
「・・・ミオさんっvVこっち見てください♪♪」
グ、グレンーーー///!
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