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一「バレンタインの」
結「…………へ」
バレンタインのお返し?
最初からもらう予定なかったし。
一方的にチョコあげただけだから
結「そんないいですよ。一樹先輩モテるからみんなにお返ししたら大変ですよ?それに時効ですよ。もう半年ですし」
一「誰にでもお返しする訳ぢゃないよ?」
結「え?」
たった1つしか違わないのに大人っぽい先輩。
高校の時は黒かった髪は茶色になっていて無造作にセットされてる…ちょっと色っぽさの増した先輩が「誰にでもお返しする訳ぢゃないよ」と言った……。
どう言う意味?
一「とりあえず連絡先教えてくれない?結菜ちゃんにはお返ししたいから」
私は戸惑いながらも連絡先を交換した。
一「ぢゃーまた連絡するね」
手を振る一樹先輩。
結菜ちゃん“には”って…特別みたいだ……。
けど…この日は何にも気にしていなかった……。
だけど私と悠真と一樹先輩の運命はきっと夏休み最後のこの休日に絡まり始めた。
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