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「あぁ゛!?いい訳ねぇだろ。おい、彩女。俺はお前を呼び捨てにするが、お前は‘土方さん’って呼べよ、絶対に。」
「は、はい」
土方さんの形相に若干、後退りしながらも彩女は、頷いた
「ところで彩女君・・・あぁ~・・・言いづらいんだが、此処が天国だということ。信じてもらえたかな?」
しばらく事の成り行きを見守っていた近藤さんが、申し訳なさそうに尋ねてきた
彩女は近藤の言葉に、息を呑んだ
私がさっき見たもの
紛れも無く、それは‘私’の死体だった
少なくとも此処は、この世ではない
彩女の中で、これだけはハッキリとしていた
近藤の言葉を信じるしかないのだろう
「はい。信じます」
ハッキリと近藤の目を見つめ、彩女は答えた
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