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先生の目が大きく見開かれた。
オレは呼吸を整えながら先生の言葉を待つ。
結局、先生が口を開いたのは授業のおわりを告げるチャイムが鳴りおわった後だったけど。
「なに言ってるの、限理くん。私、泣いてなんかいないわよ?」
…ねぇ先生
なんでそんな嘘つくの?
そんなにオレが信用できないの?
「他の先生と見間違えたんじゃないかしら。」
そんなわけないじゃん。
ずっと保健室見てたのに。
……先生だけを見てたのに。
胸の奥で色んなものが渦巻いて気持ち悪かった。
苛々がおさまらず、無意識に拳を握りしめていた。
「そろそろ帰りなさい。授業始まるわよ。」
瞬間、オレのなにかが音を立てて切れて…
「…っ!!」
気付いたときには、先生をベットに押し倒していた。
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