生い立ち

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中学校卒業間近。 その頃はよく女子の周りに居たと思う。 中学二年のクラス替えしたばかりのときに比べたら成長した。 あの頃は、昼休みが嫌いで仕方なかった。 給食を終えるチャイムがなると教室から誰もいなくなり、私だけ教室に取り残された。 自分から動く気持ちもなかったからどうでもいいと感じていた。 手元にあったのはつい最近買った夏目漱石のこころ。 先生がたまに教室で家庭勉強のノートに○付けをするときは私の場所が無くなるとき。 「葵は遊ばないの?」 「今日はそういう気分じゃないんです」 そう、誤魔化すしかなかった
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