守護者の力

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「あ…これ先輩からもらった奴だ」 昨日のことが衝撃的すぎてすっかり忘れていた 「……………いいことがおきるって…このことだったりして」 少し頬が赤くなると同時にそうだったらいいな…と淡い期待もこめられた 「とりあえず…学校に持って行こっかな…」 何故か無性にもっていときたくなって私はポケットにそっといれた ~ トントン 朝食も済ませ靴を履いて家を出ようとする するとレイルが 私を止める 「お待ちくださいマスター。俺もお供します」 レイルはそういい駆け寄ってくる 「…え?お供するって? 私今から学校だよ?」 「はい。だからお供いたします」 ??? 「あのね…レイル守ってくれるのはありがたいんだけど… さすがに生徒じゃないとあやしいし…」 そういって続きを言おうとしたけれど続きがでない なぜならレイルはウチの学校の制服を着ていたからだ 「あ…の…レイル? それどうしたの?」 私は制服を指さした するとレイルは 「あぁ…俺は今日からマスターの通う学校に転校生としていきます」 さらっとそう言う 「守護者たるもの片時もお守りするのを怠る訳にはまいりませんので」 キリッとそう告げた 私は呆然としているのをお構いなしにレイルは続ける 「俺とマスターは歳も同じですので…なにも問題ありません。」 「だからお供させていただきます」 レイルは私に反論を言わさない勢いだった なので私も… 「は…はい。よろしくお願いします…」 根負けしてしまった 私がそう言うとレイルは優しく微笑み 「俺がいつでもお守りいたします。どうぞご安心を…」 と甘い口調で言われて私の心臓がまたうるさくなった 「…いつでもかっこいいな…」 レイルに聞こえない声で そっとつぶやいてみる そうしないと 私がもたないだろうから して私はいつもと違う気持ちでとびきりの美少年 レイルと共に学校へ急いだ
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