守護者の力

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20分程度歩き学校についた レイルとの登校 いつもと違うのは当たり前なのだけど… ヒソヒソ… チラチラ キャッキャッ 心底気のせいであってほしいんだけど… 女のコ達にめちゃ見られている気がする ………レイルが 時折話しの内容も聞こえる 『ねぇねぇあの人…すっごいかっこいい』 『ほんとだ…!うわぁ…すっごい美形』 『あんな人いたっけ?』 『転校生だったりして』 『綺麗な顔だね~一目惚れしちゃいそう』 『ねぇあの横にいる子…彼女なのかな?』 『えぇー!そうだったらショックだなあ』 『けど彼女だったとしても……かぁっっこいぃぃ~』 『私ファンになっちゃいそう』 ……などなど すごいことになってる 女のコ達の目がハートマークに見えてきた …そしてその目から私に向かってなにか槍のようなものが突き刺さってくるような…そんな感覚になった 「予想はしてたけど…すっごいモテっぷりだなあ」 ボソッと言うとレイルが不思議そうにこっちを見てきた 「どうかなさいましたか?マスター」 上目遣いをしながら 「?!」 …それは反則だよ…レイル 思わず目をふせてしまう 「マスター?」 「やはり具合が悪いのですか?」 クイッ レイルは私の頬に手を当てクイッと引き寄せられレイルのおでこが私のおでこにあたる 「っ?!」 かあぁぁぁぁぁ 顔が一気に炎上する 身動きが取れない 「頬は熱いですけど熱はないですね…マスター…」 そして私はハッとする 「レッ…レイル! あの…その…学校ではその…マスターって呼び方…やめてほしいんだけど…」 これは本心 学校で美少年が一人の女子に『マスター』なんて呼んでいたらおかしいに決まっている 「あの…羽月と呼んで? …学校だけ…」 「………」 「レイル?」 おそるおそるレイルの顔を覗き込むとレイルはなんと少し顔を赤らめていた そして口を開き 「あ…ぅ…羽月…様…………で…よろしいですか?」 「う…うん!」 びっくりした 予想以上に名前で呼ばれるのは緊張する …昨日は不意打ちだったけど今回みたいに改まって言われるのも恥ずかしいな…
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