守護者の力

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キーンコーンカーンコーン いつもの教室で今日一日が始まろうとしている 私は窓際の一番後ろの席に座っている なんとなくそわそわする… ガラッ ………きた… 「はい、おはよ 今日は突然だけど転校生がきてるからな」 担任の水城(みずき)先生がそう言うとみんなざわつき始めた 私の友達の真由紀と凜奈も色々話しだした 「へぇ、こんな時期に私立の学校に転校なんて珍しいね」 「ホント、頭もかなりいいんだろうね」 「女子と男子どっちだろうね?」 「んー…どうだろう……………あっ!そうだ、羽月!」 「えっ?なに?!」 凜奈はいきなり話しをこっちに降る。 「あのね羽月。今朝、謎の美少年みたってミンナ言ってたけど羽月みた?その美少年」 凜奈の言葉に少し動揺した 間違いなくレイルのことだからだ ……まあすぐバレるけど…なんとなく言いづらい 私は口をもごもごさせる 凜奈は天真爛漫なので私が嘘をついても気付かないだろう 凜奈はハーフなので独特の雰囲気があり、なおかつとても純粋な子である 地毛がきれいなブロンドであり顔も日本人なのだが中性的な顔だちをしている とても可愛い子 少々不思議っこだが… 「羽月?」 もう一度名前を呼ばれ我に返り返事をしようとすると 「へぇ、じゃあその美少年くんが転校生って可能性が高いね」 真由紀がそう言ってきた 真由紀はしっかりしていてとても鋭い。 なので半端な嘘はすぐに見破られるので話題を変えてくれて助かった 「あー…美少年くんならモテモテだろうねぇ」 真由紀は遠い目をしている 真由紀はあまり男のコをみてキャーキャー騒ぐのが好きではないので 美少年転校生はあまり 嬉しくないのだろう 真由紀…レイルのこと見たらどう思うだろ… 私は思い切り同居している身だから真由紀の反応を気にしてしまう ただでさえ私とレイルの関係はなんとも奇怪だから余計気になる 美少年転校生が守護者… やはり常識離れしている まあ…でも真由紀は優しいからわかってくれるよね 色々会話をしていると 先生が話を止め扉が開いた ガラッ ………………………………… レイルが入ってきて 周りの空気が凍りつく
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