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「羽月様?
どうしました?」
レイルが心配そうに覗いてくる
「あ…いや…その質問多かったなあって思って…やっぱりレイルはすごいモテるね」
そう言うもレイルは得に興味はなさそうに答える
「そうですか?あまり俺そういったことよくわからないんです」
「女児の方と深く付き合った経験もありませんし」
「え…そ…そうなんだ?」
意外だ
「でも…レイルはもの凄いモテたでしょ?」
これだけの顔だちだ
モテない方がおかしい
「……好意を示される女児の方達は確かにいましたけど…修行の毎日でしたし……それに……………っ………………そう言った男女交際以前に女児と話すことも少なかったので」
そうハッキリ告げられ私は何故か安堵した
すこし頬を緩めているとレイルは言葉を続け
「それに…今、俺は…マスター…貴方様をお守りし…お傍にいるのが……俺の生きがいですし、存在理由です」
その言葉は意味深で
やけに心に響く言葉だった
まるで…昔言われたことがあるような
~
ガサッ
『アレがかの有名な桐生家の跡取り娘…』
『守護神は…あいつだけか』
『こりゃあ好機だな。』
ヒュッ
ズドン!
「?!」
いきなり
大きな音とともに
目の前に草の様な形の無数の槍が突き刺さった
「なっ…!」
あと少し前にでていたらレイルに当たるくらいだ
「れっ…レイル!!!
大丈夫?!」
話しかけてもレイルは答えず上を見上げた
……とても非情な表情で
そしてそのまま口を開き
「…先程から気配がまるわかりだ…気付いていたぞ…」
レイルがそう言うと木の影から一人の男性が出て来た
「へぇ、ばれてたのか。
その割に危機感なかったね」
緑の髪色をしたその男性は挑発的な言葉を発するもレイルは顔色一つかえない。
「あの程度の攻撃で焦るはずがない、もっとも焦る必要すらない」
「ほう?言うねぇ
たかだか一人の守護者の分際で生意気な」
「お前は跡取りならもっと自分の立場を考えて行動すべきだな」
「なに?」
レイルの言葉に緑髪の人は眉をピクッとさせる
「その減らず口…永遠に黙らせてやるよ…そんでそこの花嫁をもらっていくよ」
緑髪さんはこちらを指さす
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