守護者の力

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「??」 花嫁?意味がわからない 突然のことで訳がわからなくなる… けど… レイルがきっと守ってくれる そう思えた 「お前のような小流の家城でしかも邪な企みをもつ者などに… 「マスターは渡さない」 レイルの言葉に緑髪さんは不満げに答える 「はっ…守護者の分際で…よくもまあそんな大口叩いたな」 「死んでも文句言うなよ」 その言葉は本気のようで本当にレイルを殺すつもりのようだ しかしレイルはその挑発的な発言に1ミリすら動揺せず…むしろ完全に見下しているように見えた そしてレイルは真剣な目をして相手を見た 「お前に俺は倒せない」 「ハッ!ふざけた事を…!」 ヒュウッ ドシュッ 草の槍が容赦なくふりかかる 見ているだけでハラハラしてしまうような光景だ 「レイル…」 怖い… 「避けるだけじゃ俺を倒せないっつーの!」 ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン 5本の草の槍が一気にレイル目掛けて飛んできた 「!!!レイ…」 思わず目を閉じたくなる しかし… 「……遅い」 レイルはものともせず華麗に避ける 「…ちっ!逃げ足早いな」 「お前ごときにこれ以上の時間は無駄だ」 「ハァ?!なんで上から目線なんだよ」 「早めに帰還するか 俺に殺されるか…お前次第だ」 とても冷たいレイルの目は突き刺さる様な感覚になる その目に緑髪さんは少し退くがすぐに態度を戻し 「いいや、答えは"お前が無惨に死ぬだ"」 「……命は粗末にするもんじゃない」 「その言葉そのままお前に帰すわ!」 するとレイルは少し息を吐き腕をあげ指を二本立てた 「あばよ守護者!」 そう言い10本の草の槍がレイルに襲い掛かる しかしレイルは 避ける気配はない このままではレイルは 槍に刺されてしまう でもレイルはその場に立ったまま動かない もう間もなく槍が刺さってしまう!! 「レッ… レイルゥゥゥ!!!!!!」 私はお腹の底から声を懸命にあげ叫んだ 「逃げてぇぇぇぇ!!!」 レイルは動かない もう駄目…! そう思った瞬間だった パキィン 「えっ…?」 槍が…凍った?
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